NUDE CABLE 製造の秘密を公開!?

みなさま、こんにちわ!

いつも良く聞かれるんです。
「ヌードケーブルって、どうやって作ってるんですか?」

ということで、今日は少しだけその秘密を公開しちゃいます!




先ずは

[ 念入りなBelden 8412のエージング!]


左がエージング前、右がエージング後です。
ここまで柔らかくするのに一週間掛かりました!早速その工程を見ていただきましょう!


1:Belden8412を、素手で揉み込みます。



リールから切り出したばかりの8412は、メチャクチャ固い巻き癖が残っています。このままジャックをつけても、巻き癖がひどくって現場では全く使えません。
ということで、皆様がNUDE CABLEを手にしたその日から、出来るだけストレスなくお使い頂けるよう、素手でちょっとずつほぐしていきます。
ちなみに10mを5本以上作業すると、手の皮がボロボロになってきます。。。


2:外皮の汚れを落とします。



切り出したばかりの線は、タールのような汚れが結構ついています。ということで、写真のように消しゴムで擦って除去します。
ちなみに7メートル以上だと、心が折れそうになりますw


3:洗剤で洗ったあと、天日干しします。


お湯に溶いた洗剤を浸した雑巾で、キツくかつ丁寧に、絞るように吹き上げます。その後は写真のように2~3日掛けて日陰干しをして、ケーブルのエージングは完了です〜
ここまでやると、冒頭の赤い線のように、しなやかな状態になります!

 

さてお次は.....

[ ジャックへの下ごしらえ!]


1:設置面の研磨作業


ケーブル導体との設置面を、ヤスリで仕上げていきます。
ここの処理によって、音の「近さ」と「密度」が全く変わってきます。
時間は掛かりますが、NUDE CABLEにとって大事なポイントなので、しっかりと作業を進めております。


2:D-Tuneを使用した静電対策


ブッシュ類は、内側にD-Tuneの金属シートを貼った箱に一週間以上入れることで、静電気を除去します。
下処理したブッシュを使用することで、位相がビシッとしたような解像度になります!




そして最後は、


[ オリジナルのハンダ接合技術!]


NUDE CABLE各製品は信号の伝達ロスを少なくする為、ハンダによる接合に細心の注意を払っております。
使用するハンダは、たくさんの実験の末に辿り着いた、オリジナルのハンダ材です。


接合は、いわゆるセオリーとは異なる「予備ハンダ無しの特殊な接合技術」を開発しました。

このハンダ接合技術により、NUDE CABLEらしい「解像度」「密度」を得ることができました。

またスタンダードモデルやベース専用Type-B、アコースティック専用Type-Aなどのモデル別はもちろん、フルオーダー時はケーブルの用途によって使用するハンダ量をコントロールし、最終的な音のバランスを調整しております。


1:使用するハンダ量を、用途によってコントロールします。

左は楽器用NUDE CABLEに使用する為 約0.06~0.08gに、
右はマイクケーブルや宅録専用モデル"HOPE"に使用する為 約0.04~0.06gに切り揃えております。
これによって、製品毎によるサウンドのバラツキを防いでおります!

2:狙うサウンドによって、接合を調整します。

左はベース専用Type-B、右はアコギ専用Type-Aです。
ちなみにスタンダードは、この間の量になります!

ケーブルを自作されている方はお分かりだと思いますが、超微量で予備ハンダ無しでの接合って、結構神経を使うんです。。。。

それとこれだけ微量だと「耐久性」も気になりますよね?
でもご安心ください。
NUDE CABLEは2010年の発売以来、
「ハンダ箇所が外れた!すっぽ抜けた!」
というトラブルは、ゼロ件です〜!

 

 



以上NUDE CABLE製作のヒミツを、 みなさまに少し公開いたしました!

さあ、これであなたもNUDE CABLEを自作出来るかもしれませんよ(笑)


ご参考まで、2014年にイシバシ楽器さんにインタビューして頂いた記事もご覧下さい!
【「コレ、あります」~番外編 The NUDE CABLE池田さんにインタビュー】



みなさまが安心して音楽に集中できるよう、これからもケーブルで応援いたしますので、よろしくお願いします!!!