濱田織人様

とにかく反応速度が速い


友達のドラマーの小寺良太君(ex椿屋四重奏)にNUDE CABLE製作者の池田佳則さんを紹介して頂きました。最初弾いた印象は、ありきたりな言い方かもしれませんが、変な味付けやクセが本当になかったのと、反応速度がとにかく速いという印象でした。音もまっすぐで好みの音でしたね。
僕は、普段からパッシブのヴィンテージベースから、ガッツリアクティブのベースまでいろんなベースを使うので、シールドで音作りをすることが多いんですが、NUDE CABLEは味がいい意味で強くないのでいろんなベースにも合いそうだなと思いました。

いろんな現場で使っているうちに、少しカスタムしたい部分があったので相談して僕用のシールドも作ってもらいました。自転車で言うと、誰にでも乗れるクロスバイクというよりは、比較的がっちりセッティングをしたロードバイクのイメージです。もともとのNUDE CABLEでも十分なんですが、より実際に僕が弾いたタッチがより出るようなセッティングにしました。出来上がったらすごくよかったんですが、今度は使いこなすには少し時間かかりました笑。慣れてくると思ったようなタイミングで出したい音が出てくれるようになりました。

僕も正直マニアになるくらいいろんなケーブルを試してきたんですが、NUDE CABLEで僕が一番好きなところはとにかく反応速度が速いところです。音がもたつかないんですよね。これは大きなホールでやるときもライヴハウスでやるときも、カフェなどの小さな施設でやるときもすごく大事なことで、ベースは特に場合によっては低音がたまったりするんですが、それを自分である程度コントロールできるのがすごくいいです。

このシールドは特定のジャンルに強いというよりは、リズムとタッチにこだわって演奏する人には合うと思います。とにかく弾いたように音が出るんです。ベースはラインの音が表に出ていくことが多い楽器なので、環境によって聴こえ方も変わりますし、基準が作りにくいのですが、こういうシールドを1本持っておくと自分のコンディションだけでなく楽器や演奏する環境のコンディションが分かって音作りやその場での微修正に迷わないと思いますよ。

濱田織人
【プロフィール】
両親の影響により、小さい頃からソウルミュージックに親しんで暮らす。1997 年からプロ活動をスタート。日英米でベーシストとして活動しながら、作曲、編曲、作詞、プロデュースと幅広く活動中。ミュージカル音楽、映画音楽、CM 音楽等、音楽のジャンルや形に拘らず活動。また、エレキベースだけでなく、コントラバスやシンセベースなど縦横無尽に使う。
音楽そして、低音の可能性を日々追求中。来日アーティストや俳優の通訳としても活動。